B-PACSBLOG2022ホンダ新型ステップワゴンをフルデッドニング!!極静音化で快適移動空間に!!

ホンダ新型ステップワゴンをフルデッドニング!!極静音化で快適移動空間に!!


ホンダのミニバン・ステップワゴン↑

最近リリースされたばかりの新型ですが・・・納車直後になんと車両フルデッドニングでご入庫です。

フルデッドニングということで!どこまでやるかと申しますと!

フロントドア・リアドア・ルーフ・前後フロア・リアクォーター・アンダーラゲッジ・リアゲートと車内ぐるりと一周!いった感じです。

流石にこのボリュームとなるとそれなりにお預かり期間が必要なのと、この車はお預かり時はまだナビ周辺しか作業したことが無かったため、より慎重にバラし作業を進める必要がありました。


早速ですがルーフライングを取り外すため、各ピラーパネルを取り外していきます。

C/Dピラーは大型のクォーターパネルも取り外すため、この時点で普段使っている部品置き場は満員御礼です(笑)

この何倍もの部品を取り外す必要があるので、別場所を確保しないといけませんね。


右クオーター内にはリアエアコンがあります。

配管の関係でゴッソリと取り外しはできませんが、作業スペース確保のため配管に負荷の掛からない程度にずらし、ユニット裏側の作業を行います。


対して左側はスカスカな状態です。

左右共に吸音目的でしょうか?洗車スポンジみたいな大きさのウレタンが一つずつタイヤハウス付近に放り込まれていました。

鉄板側は制振材は全く貼り込まれていないので、施工前後の違いがかなり出そうな予感がします。


ルーフライング取り外し後↑

一枚物のため、かなりの大きさでしたが工夫をしながら車外に取り出しました。

なんせミニバンのルーフサイズですから保管場所選びます。

こちらはルーフライング側にシンサレートと呼ばれる、遮熱&吸音材が貼りこまれていましたが、体感できる効果としては吸音がメインのため、豪雨の際のルーフパネルを雨粒が叩きつける音などはほとんど軽減できません。

自動車におけるデッドニングで施工後に一番効果を体感しやすいのがこのルーフパネルです。

言葉では説明し難いですが、制振材の施工により降雨時にバタバタと音を立てるルーフが、小さくトントントンと鳴るくらいのレベルになります。

豪雨で無ければ、雨音すら感じないレベルかもしれませんね!!


貼り込んでいくのはこちらの制振材↑

Dr.ARTEXのブチル系制振材で2.6㎜のタイプを貼り込みます。


ルーフパネルのクロスメンバーを挟む形でルーフパネルにサイズを合わせ貼り込んでいきます。

両端にはカーテンエアバッグなどもある為、施工には細心の注意を払います。

クロスメンバー部にはシンサレートを詰め込み、ルーフはかなり手を入れています。


フロント部からリア部にかけて↑

この時点で通常のドアデッドニング5~6枚分に相当するかと思います。


制振材を貼り終えたら、続いて制振、遮音、断熱、拡散効果のあるシートを重ねます。

さらに静音化が可能な上、断熱効果により夏冬の外気温の影響による、車内温度変化を少なくする効果もあります。

デッドニングは静音以外にもメリットがあるのもポイントです!!


ルーフの次はシートをすべて取り外しカーペット下のデッドニング!フロアデッドニングを施します。

フロントまわりファイアウォールには純正でニードルフェルトが敷かれていましたが、さらにその下にDr.ARTEXを貼り込みました。

そのまま前席フロア施工しましたが、こちらのステップワゴンはハイブリッド車のため、シート下にリチウムイオンバッテリーが設置されています。

様々な理由により、本体は取外しはせずに隙間から制振材の貼り込みを行いました。


バッテリー上部には保護パネルが装置されるため、このパネルにもDr.ARTEXを貼り込みました。

すべてのパネルが大型でかなりの枚数の制振材を貼り込んでいます。


リアセクションもフロアはベタ貼りです。

スライドシートレール下は貼りこむとレールの取付にゆがみが生じるため、あえて避けての分割施工です。

こういった部分はただ闇雲に制振材を貼りこんでしまうと、車両パーツ復元時にパネルがしっかりと嵌らなかったり、スライド機構に不具合が生じる可能性もありますから、見極めが大切なとポイントです。

特に最近のクルマははめ込みやプラクリップでのパネル取付がほとんどのため、少し厚みが増えたり、クリップ穴を塞いでしまったりするとあちこちに隙間が生じてしまいます。


中央付近に丸いフタが見えますが、これは燃料ポンプのメンテナンスリッドのため、分割して貼り込みました。

制振や静音も大切ですが、クルマは機械の塊!故障は避けられないのが現実!その際に整備メンテナンスがしやすいように施工を心掛けています。


走行音の侵入経路で意外と多いスペアタイヤバン(アンダーラゲッジパネル)も抜かりなく貼り込み。

こちらは内張カーペットが薄かったり、パネルクリップが多く、様々な方向から入るので施工可能エリアの選定が難しいところです。

影響のないポイントしっかりめに施工させて頂きました。


デッドニングの定番箇所↑フロントドアは通常のオーディオ施工時と同様にアウター&インナーパネルを施工!!

ディーラーオプションのスピーカーが装着されていましたので、静音化と共にオーディオの音質UPも体感できるかと思います。

特にホンダ車の純正オプションナビはメーカーイコライザーで低域がよく出る設定になっていますので、このデッドニングにより以前よりもしっかりとした低域再生が可能になるのではないでしょうか!?


各ピラー~リアスライドドア~リアクオーターも施工!!

特にリアのタイヤハウス周りは立体的な形状ですが、ロードノイズの侵入元ですので念入りに型取りと貼り込みを行いました。

クオーターはアウターパネル部は大型の制振材を貼り込み、インナー部はクリップ穴もかなりの数がある為、スポット貼りで施工しパネル復元時の完成度にも配慮しました。


最終ポイントはリアゲートです。

こちらは電動モーターへの負荷も考慮して、重量増を抑えつつ制振効果が望めるスポット貼りにて施工しました。

スペース的にベタ貼り施工も可能ですが、他機器への影響も考慮した施工を施すことで、経年時のトラブルを避けることも大切です。


すべての内張パネルを復元し、フルデッドニング施工完了です!

バッテリーを外しての作業ですが、かなりの数のコネクター類を脱着しているため、スキャニングツールを使用して接族不良などを確認&エラーなどが無いかもしっかりとチェックしてご納車致しました。

ビーパックスでは最新スキャニングツールの導入により、大きな施工作業の後に車両診断コネクタによるチェックを行っています。

新車でのご入庫だったので、施工前後の比較は難しいかと思いますが、点検や車検などで同車種の代車が出たときには、その違いに衝撃を受けるレベルになったと思います!!

エアコンの効きなども良くなると思いますので、制振材による重量増での燃費への影響もそれほど大きくないと思います。

恐らくですが、今回の施工質量は成人一人分程度の重量増だと思います。

確実にメリットの方が多い、静音化目的の車両デッドニング!是非ご依頼ください!!特にルーフデッドニングはおススメです!!

※参考施工費用(国産車)
ドア2枚 ¥40,000~
ルーフパネル ¥100,000~
フロア ¥100,000~
アンダーラゲッジ ¥40,000~
クオーター ¥60,000~

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藤井 一輝
KAZUKI FUJII
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車のドレスアップ好きの趣味が高じてこの業界に・・・ 車・鉄道・飛行機乗り物全般なんでも好きです。休日は家族で釣りやアウトドアを楽しんでいる多趣味な2児のパパです。