多層コーティングと1層コーティングどちらがいいの?

こんにちは!
前回の記事で軽く触れました、多層コーティングと1層コーティングの違いについて詳しく解説します!
まずは、ざっくりとした比較を載せます。
多層コーティングの良いところ
・1層よりも撥水性や耐外性能のカバー出来る範囲が増やせるので、結果的にコーティング全体の性能が高くなる
・ベースコート(下層)の上に更にコーティングが作られる形なので、ベースコートの劣化が抑えられコーティングの耐久性も良くなる
・多層にすると密度が上がる(物によって上がり方は異なります)ので、洗車傷や汚れに対する耐久が良くなる
1層だと・・・
・コーティングによって異なりますが、撥水性・耐外性能等の何かしらの性能が妥協して低くなっている
・ベースコートを守るものが無くベースコートの耐久がそのままコーティングの耐久に直結するため耐久性は低い
・技術的な面で多層と比べて密度を上げにくい
これを見ると、多層の方が耐久も性能も高いことが分かります。
ですがこれだけですと、なぜそうなっているかが分からないので・・・、多層コーティングは具体的にどうなっているかを、当店イチオシのコーティングでもありますGtechniq(ジーテクニック)の解説と併せて行います!
こちらが、コーティングの概略図です。
このコーティングの1層目(ベースコート部分)の役割が・・・
・摩擦を減らし洗車傷を低減
・薬品耐性を確保
・塗装面により深く入り込めるよう柔軟性も確保
となっており、2層目以降(犠牲被膜の部分)の役割が・・・
・超撥水効果を確保
・花粉や汚れの固着を低減
となっており、1層目と2層目(以降)の役割が大きく異なっているのがお分かりだと思います!
Gtechniqはこのように層によって役割が異なっており、ベースコートはベースコートの特色を大きく発揮させ、犠牲被膜は犠牲被膜の特色を大きく発揮させることで、結果として他のコーティングを凌駕する性能を確立できています!
これを1層で実現しようと思うとなかなか難しいというのが感覚的にお分かりになるかと思います。
また、2層目以降を「犠牲被膜」と表現しているように、コーティングのダメージを犠牲被膜が吸ってくれるので、ベースコートのダメージが少ないです(勿論しっかりとメンテナンスをしないとベースコートにも被害は出ます)。
これが1層だと、コーティングのダメージ=ベースコートのダメージとなるので、耐久性は多層に比べると劣ることが分かると思います。
余談ですが、Gtechniqの2層目以降は「犠牲被膜」という扱いとなっていますが、こちらの性能もかなりのものです。
ちなみに、多層コーティングのデメリットとして、価格面が高い点にあります。
純粋に多層にする=塗る工程が層の数ぶん行うという点で単層コーディングよりも価格は高くなる傾向があり、層を重なれば重ねる程価格も比例して高くなります。
これは新車に施工する場合でも、同じコーティングを塗りなおす場合でも同様に高くなります。
ですが、コーティングの性能は層の数だけでは無くベースコートの性能など、様々な要因で左右され、極端な重ね塗りを行わずに定着率や性能を十分に確保しているコーティングも存在し、「層が多い=コーディングの性能」というわけではないのも事実でございます。
ですので、コーディング選びの際は層の数で判断するのではなく、さまざまな情報をしっかりと精査し理解することが大切です。
Gtechniqの定着率です
極端な重ね塗りは不要と公式で発表しています
もしコーティング選びに不安がございましたら、お気軽に当店にお問い合わせください!
車好きが高じて車関係の仕事に携わりたいと思い、コーティングとフィルム施工でお世話になったビーパックスに入社しました!毎日色んな事を経験出来て楽しく勉強出来ています!