B-PACSBLOG2018凍結防止剤と車(塗装・コーティング)の因果関係!と洗車

凍結防止剤と車(塗装・コーティング)の因果関係!と洗車

2018/01/21 11:30 CATEGORY: ショップ ボディーコーティング

今回は凍結防止剤の対策です。京都市内では、年に数回しか積雪することがないのですが、毎年、1月・2月に入ると京都市内でも路上凍結します。

路上凍結する箇所にスリップ事故対策のため(特に高速道路・橋など)に凍結防止剤が撒かれることがあります。
その、凍結防止剤が車にどのように、害が及ぼすのか、僕なりに調べました。(この事に、書かれているブログは、たくさんあります。参考程度で、読んでいたらければ幸いです。)
その、凍結防止剤は、何?で出来ているのか、ご存知の方は、多いかもしれませんが塩(塩化ナトリウム)です。
ですが、調べてみると、凍結防止剤でも地域によって、積雪する地域と凍結する地域あるいは使い分ける地域があります。
一般的には、凍結防止剤に塩化ナトリウムが使われていますが。積雪の多い地域には塩化カルシウムが使われ両方使われている地域があります。この、塩化ナトリウム・塩化カルシウムは海水など自然環境の中に多く存在する物質で、雪や氷を融雪するメリットの反面、鉄を著しく錆へと進行させる働きがあり鉄製品(ガードレールや基礎)・通行する自動車などに悪影響を与え、きわめて重大な問題となっていますが、代替品に関してはコストが塩を利用した時の約4.5倍程度かかることや、効きの悪さ、異臭が出るなどの弱点があり、あまり利用されていないみたいです。

ようするに、凍結防止剤が散布されている時期は、路上に海水が撒かれているのと一緒ですね。
それが、自分の車のタイヤで巻き上げた凍結防止剤が下周りやホイールハウス、後部バンパー付近に巻きあげるほか、車間を取らないと先行車が巻き上げた凍結防止剤の飛沫がフロントグリルからも浸入し放置すると錆びが発生します。
そして、コーティングしている車は?影響が出るのか?
調べていくと、気になることがありました。特に塩化カルシウムです。塩化カルシウムの特徴は非常に吸湿性が高く、水分を強力に吸収します。家庭用には除湿剤としても使われています。注目するのは、吸湿性です。これは、(僕の見解です。日常作業などの感想で、科学的根拠はありません。)撥水性コーティングは天敵かなと思います。当店での洗車・メンテナンス作業で凍結防止剤を放置した撥水性コーティング車両は、著しく撥水が低下していると感じましたし、凍結防止剤(塩化カルシウム等を含んだ)を含む水分は、頑固な「水シミ」になりやすいのです。
どうせ汚れるからと、あまり洗わないのは、日差しでどんどん「シミ」になってしまいます。

ここからは、当店のデモ車フォレスターの画像を使って説明します。

画像㊧①凍結防止剤が付着している。 画像㊨②水だけ流した状態(ドア底部に撥水効果が損なわれているのが分かります。)

画像㊧③洗車後に水を流しました(まだ底部に撥水効果の差があります。)画像㊨④メンテナンス後に水を流しました。(撥水が戻りました。)

車には悪影響だけの、凍結防止剤!!
凍結防止剤が散布してある雪道を走った可能性が高いときは、
できるだけ早く洗車を行い、凍結防止剤を洗い落とさないといけません。
ここでの、洗車のポイントとしては、水が流れる箇所は全て、凍結防止剤が付いてると思ってください。なので、普段行っている洗車の水(シャワー)を多くしてください。水で塩を流すようなイメージで結構です。もったいないですが、水を多く使ってください。カーシャンプを使って汚れを洗い流したら・・・
最後は、丁寧に拭き上げていただければ大丈夫です。
著しく撥水効果が低下している場合は、当店で施工メンテナンス・相談を行っていますので、お気軽にお問い合わせ、ご来店お待ちしています。
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STAFF
村田 総一
SOICHI MURATA
担当:フィルム/コーティング
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趣味はライブ、プロレスだ。ライブ会場に行くには愛車のレヴォーグ。 西へ東へドライブがてら会場へ最長は日帰りで新潟まで行った事がある。