B-PACSBLOG2015No3 黄砂におけるトラブル対策

No3 黄砂におけるトラブル対策

2015/04/22 12:00 CATEGORY: ボディーコーティング

ビーパックス  マネ川勝です。

4月半ばも過ぎても天候不順が続き、黄砂も毎日毎日のように日本列島を覆い
つくしましたね!
毎年毎年、黄砂の凶悪度が増しています。
新聞やテレビではついに「毒砂」と呼ばれる事もあります。
これはゴビやタクラマカンなどを端緒とする舞い上げられた黄砂が、中国や
韓国の工業地帯から排出される有機リン系化学物質と結びつくことにより、
取り付いたものへの化学的な変異を促進させる結果となることがあるからで
す。例えば、肺に入れば喘息、鼻腔にはいれば花粉症やアレルギーを促進さ
せることになります。
そして、私たちの愛車への影響も非常に深刻です。
それは先ほどの化学物質だけでなく、花粉の季節にも重なる場合が多いから
です。ただでさえ粒子が細かく水分だけで張り付きやすい黄砂ですが、花粉
の粘り気でさらに取れにくくなります。
ほうっておくとさらに粘り気が出て、簡単には取れなくなります。
ですから、黄砂の影響を受けたときはできるだけ早く洗車を行い、黄砂の効
果を中和しなければいけません。
つまりできるだけ早めの洗車が必要となります。

では、その黄砂を取るときの注意事項をお伝えします。
まずシャンプー液は多めに作ってください。
5リットル~10リットルぐらいあればOKです。
そしてもしできれば、鉄板部分だけでいいのですが、60~70℃ぐらいのやや
熱めのお湯でいったん流してから、すぐにシャンプーされるのがいいと思いま
す。80℃以上の熱湯ですと、樹脂パーツに影響が出ますので注意してください
これは黄砂と花粉が混じったものが水分で結合しているものを、お湯で結合を弱
めてしまうことを目的にしています。
そしてその後、多めのシャンプー液をスポンジに含ませて洗車をしてください。
機械式洗車の場合は黄砂がこすれて細かな傷の原因にもなりかねませんので、
できれば手洗洗車がいいでしょう。

今年の黄砂は花粉の8分の1の大きさのものだそうです。
安易に水を含ませてちょっと置いておくと固まってしまいますので、直噴モード
でしっかり水の勢いをつけ、ある程度流してから洗車に入られることを薦めます。
とくにガラスとパネルの間、内側にプレスされている部分、モールとパネルの間
は残りやすいので水流を使いながらスポンジで落としてくださいね。
もし黄砂の影響をそのままに残しておけば、いかなるガラスコーティングであろ
うと、ワックスであろうと、ウォータースポットなどの弊害が出てくることは確
実です。それと実は、黄砂の影響は洗車だけでは完全に払拭することはできませ
ん。洗車のあとにクリーナーを使って、塗装表面の微細な汚れを取らなければい
けません。コーティングをされている方は、それ専用のメンテナンス液を使って
しっかりとケアしましょう。
毎年黄砂のシーズンが終わってから、塗装がおかしいので磨いてくださいとい
う依頼が後を絶ちません。
後悔しないよう、早めに黄砂の影響だけは洗い流しておきましょう。

マネージャー 川勝 誠

自動車の塗装の性質さえ最低限知っていれば、お客様自身でお車のボディーが
新車時の綺麗さを保ち続けられると思います。
全てをProShopに任せるのではなく、ご自分で出来る所はご自分でメンテナンス
をして、そしてProShopにしか出来ない所は無理にせずProShopに素直に任せ
る方がお車自身も長く綺麗に保てると思います。
そしていつもでもキレイなお車を維持出来る事により、洗車と日々のメンテナ
ンスが重要だと言う事を理解してもらえたら、もっともっと車が好きになって
いくと思います。