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ボディコーティング:ディーラーの実態と専門店の違い

2020/07/28 07:00 CATEGORY: ボディーコーティング

車を購入したら綺麗な状態を保つためにコーティングを検討されますよね?

中にはディーラーからコーティングを進められたり、お値引きの対象になっているなんて言う事も少なくありません。
しかし、ディーラーコーティングは持続性や効果効能の観点から言ってあまりおすすめしません!
今回はディーラーコーティングの実態を徹底解説していきます。

★ディーラーコーティングの実態

ディーラーコーティングはネットなどの口コミを見るとあまり良い口コミがかかれておりません。その理由は仕上がりがいまいちだったり、コーティングの持続性が悪かったりというような口コミを目にします。

その理由は主に下記の3項目が原因で起こってしまいます。
まずは詳しく見ていきましょう!

ディーラーコーティングは誰が施工している?

ディーラーでカーコーティングを依頼すると営業マンや整備士がコーティングをする場合が多くなります。
ディーラーの営業マンや整備士はコーティングの技術力が低くコーティングのムラになってしまったり、細かい傷が付着してしまったりします。

コーティング知識が少ない整備士や営業マンのコーティング施工はただ単に洗車をしてコーティングを塗布して終了!といったようなとこでしょう。

コーティング被膜の密着性を高めるための下地処理やコーティング施工後の乾燥などの作業を行わず簡易的に仕上げています。
つまり、ディーラーコーティングはガソリンスタンドや量販店レベルのコーティングと言っても過言ではないのです。

ディーラーコーティングは外注業者に依頼することも・・・

ディーラーコーティングの半分は外注作業でコーティングを依頼します。
各種ディーラーの店舗によりますが、難しい車(濃色車と言われる黒系の車)はコーティングのムラや細かい傷が目立ちやすいため外注に依頼する場合がほとんどです。

私もひと昔前まではディーラーで出張のコーティングをしていたから分かるのですが、ディーラーの整備工場で作業をします。
整備工場は埃や舞っており、正直コーティングの環境には不向きです。
また、コーティングの施工費用が10万だとしたら外注業者に支払われる費用は5万~6万となります。

そうなると外注業者はそれほど1台に時間をかけられなくなります。
費用が多い分コーティングの材料や施工時間に費やすことが可能となりますが、安価なコーティング作業は品質が低下してもおかしくないのです。

また、ディーラーでコーティングする方の大半はコーティングについてほとんど知識がなかったり、車に対してそこまで愛着を持たない方も多いため技術力は専門店に比べると高まりません。
専門店に行く方の大半はマニアックな方が多く、車の塗装の見方もプロに近いレベルで見ます。
同じコーティング業者でも外注業者よりも専門店の方が圧倒的に技術力やこだわりがあるのです。

使用する材料の性能が低い場合が多い!!

ディーラーコーティングで使用するコーティング剤は、性能が低い材料を使用する場合が多く持続性があまり得られません。

その理由は、ディーラーで取り扱うコーティングはポリマー(樹脂系)やガラス系(樹脂+ガラス繊維)を使用している場合が大半で、コーティング被膜の持続性やもって1年でしょう!
ひどい場合は半年ほどでコーティングが剥がれてしまうなんて言う事も少なくありません。
シリカ ガラスコーティング

上記の画像のように本格的なコーティングをするとコーティング被膜が硬化した際にガラス被膜を形成します。
このように厚く硬い被膜が塗装に覆うことで3年~5年という長い期間塗装面を保護します。

当然、車を傷める原因とされる紫外線や酸性雨からも強力に塗装面を守るのですが、ディーラーコーティングはほとんどこのように硬化しないのです。

値引き対象としてすすめてくることも・・・

車を販売するカーディーラーの多くは値引きの対象としてコーティングを進めてきたりします。

車の値引きはこれ以上できないのでコーティングを割引しますよ!とか、コーティングをサービスでつけますよ!といった形で進められます。

ディーラーコーティングは持続期間が短いため、半年や1年経過すると取れない汚れが付着したり塗装面の輝きが失われるためコーティングをやり直したくなります。
そうなった場合は、コーティング専門店に依頼すると、下地処理(磨き作業や異物除去、各種クリーニング)作業が必要となるため、コーティング費用が新車時に比べ1.2倍~1.5倍ほどの価格となります。

ディーラーと専門店の違い

 

コーティング設備が充実している

コーティングの設備で最も重要なのは遠赤外線乾燥機があるかどうかです。
多くのコーティング専門店は遠赤外線ブースを導入しています。

この遠赤外線ブースはコーティング施工後に自然乾燥ではなく、熱による乾燥を行うため、コーティング被膜が1時間で完全硬化されます。
自然乾燥でコーティング被膜を乾かす場合は完全硬化までに1か月の時間を要するため、その間に汚れや雨に降れることによりコーティング被膜の持続性が低下したり、コーティング本来の効果効能を引き出すことが難しくなります。

また、遠赤外線でコーティング被膜を乾燥させることにより、光沢や硬度、持続性が向上出来るのです。

使用する材料(液剤)が最新・高性能

先ほどはディーラーが使用するコーティング剤はポリマーやガラス系を使用している可能性があるとお伝えをしました。
一方、コーティング専門店はコーティングの技術力と設備環境が整っているため硬化型のガラスコーティング剤やセラミックコーティング剤を使用することが可能となります。

これらのコーティング剤はコーティング被膜が硬化すると硬い被膜を形成し、紫外線や酸性雨からの劣化を大幅に軽減することが可能となります。
最近では、熱によりコーティング被膜に付着した微細な小傷が消える特殊コーティングもあります。

技術力の違い

技術に優れている理由は、コーティング専門で取り扱っているため豊富な施工実績があります。

コーティングを行う車種も国産車から輸入車まで幅広く、所有年数も様々で1台1台の汚れやダメージは全く異なります。

そのため、施工技術はもちろん豊富なノウハウで愛車を美しく仕上げるのです。

カーディーラーのコーティングは基本的に下記の流れで作業を行います。
①洗車
②コーティング塗布
③自然乾燥

上記の施工手順ではコーティングの密着性を向上させることが難しくなります。
その理由は塗装面には油分が付着しており洗車では完全に除去することが出来ません。
また、従来のコーティングでは、塗装面に結合することが難しく下記の画像の様に塗装表面に乗っているだけなのです。

コーティングの選び方

上記のように塗装面に浸透しきっていないため、ディーラーコーティングの耐久性は約1年となってしまうのです。

しかし、専門店で行うコーティングは下記の手順でコーティングを施工するため上記に様に塗装面にしっかりと定着します。

①洗車
②油分除去
③塗膜面の研磨作業
④コーティング剤の塗布(最新のボディコート)
⑤自然乾燥
⑥強制乾燥(熱乾燥)

上記の施工手順によりコーティングの性能を最大限向上させることが出来るのです。

ディーラーコーティングのメリット
・車の納車時にはコーティングがされている
・値引きの対象として安価に施工できる
・会社の規模が大きいので安心

ディーラーコーティングのデメリット
・持続性が低く綺麗な状態が長持ちしにくい
・技術力や知識が乏しいため仕上がりが悪いことがある
・コーティング施工後の適切なアドバイスが出来ない
・アフターフォローがない(コーティングメンテナンスなど)

上記のように安価で手軽にコーティングをしたい方にはディーラーコーティングがオススメ。

専門店コーティングのメリット
・コーティングの種類が豊富なため、自分の車に最適なコーティングが選べる
・コーティングメンテナンスなどのアフターフォローが充実している
・コーティングプロショップなので技術力やノウハウが多く適切なアドバイスをしてくれる
・コーティング施工手順や遠赤外線乾燥などコーティングの性能を高める処置をしてくれる
専門店コーティングのデメリット
・コーティング専門店は敷居が高く入りづく感じる
・専門店の技術力もまちまちなのでお店選びが大変
・施工価格が少々高額

ディーラーコーティングと専門店コーティングの違いをお分かりいただけたでしょうか?

ディーラーコーティングは整備士や営業マン、もしくは外注作業となり施工技術や使用する溶剤などの性能が乏しく持続期間は凡そ1年となります。
一方専門店コーティングはコーティング性能を向上させるための遠赤外線乾燥や使用する溶剤が高性能のため持続性は3年~5年と非常に高くなります。

ボディコーティングの施工店を選ぶ際に参考になれば幸いです。

STAFF
林田 尚也
NAOYA HAYASHIDA
担当:店長/コーティング
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小学生の時に車の魅力に惹かれて、今では車を綺麗にする事に夢中になっています。 趣味は、ゲーム・寝る事・洗車…子供の頃のワクワク感を忘れず、楽しく作業をしています。