B-PACSBLOG2023プジョー「5008」コーティング施工

プジョー「5008」コーティング施工

2023/11/25 10:00 CATEGORY: ボディーコーティング

プジョー「5008」コーティング施工を行いました。

車の塗装は基本的には、3層で構成されています。
下塗り(サビ止め)→中塗り(カラー色)→上塗り(クリア)の順に塗装され、車の外観を美しくするだけでなく、車を腐食から保護し、耐久性を高める役割をしています。
この3層の厚みは、メーカーによって異なりますが一般的に、100ミクロン~150ミクロン(0.1mm~0.15mm)の厚みで、紙幣で100ミクロン0.1mmの厚さ、雑誌の表紙が150ミクロン0.15mmの厚さと言われています。
クリア層は塗装の表面に散布されている透明な塗膜で、塗装の保護し、光沢や色を維持する役割を果たしています。クリア層が薄くなると、塗装がキズつきやすく、光沢や色が落ちやすくなります。そのため、クリア層の保護は、自動車の塗装を長持ちさせるために重要な塗装になります。
磨き作業で、磨く層はと言うと、クリア層を磨き入れる作業が「磨き作業」になります。その厚さと言うと、20ミクロン~30ミクロン(0.02mm~0.03mm)程度でポリ袋の厚さ相当になり、髪の毛の太さの10分の1程度の厚みで、髪の毛より薄い層に磨き作業をします。

そんな、「薄いクリア層なのに新車時は磨き作業しなくてよいのでは?」と思いますよね。たしかに、磨かずに残しておきたい綺麗なクリア層。しかし、車が製造され納車されるまで密封されて運ばれる事はないので塗装面は外的要因(鉄粉・油汚れ等)さらされています。簡単に汚れを取り除く事が出来るものありますが目で判断することが難しい汚れもあります。微細なキズなども付いるので、それらを磨き作業で取り除きます。

決してガリガリと磨きません。磨き作業が出来るクリア層が無くなれば二度と磨く事が出来ません。塗装を入れないと直りません。負担をかけずにポリッシャー・コンパウンド・バフの組み合わせで調整研磨した塗装面は艶・光沢出しコーティングコート剤の定着が増しコーティング性能を発揮する事ができるのです。

ガラスコーティングの塗り込み、拭きあげ作業の注意点については、以下のようなことが挙げられます。

  • 塗り込み作業は、塗料が乾燥する前に均等に塗り込むことが大切です。また、コート剤が乾燥する前に拭き取ることで、ムラを防ぐことができます。
  • 拭きあげ作業は、コート剤が完全に乾燥する前に行うことが大切です。
  • 拭きあげ際には、柔らかいマイクロファイバークロスを使うことで、拭きキズの軽減ができ、汚れたマイクロファイバークロスをを使わないことが大切です。
  • 仕上げに、特殊発光LEDを使用して、拭き残し、ムラが無いか確認します。

これらの注意点を守ることで、より美しい仕上がりを実現することができます。

現在、主流となっいている「ガラスコーティング」の寿命は?一般的に3~5年と言われています。しかし、紫外線や駐車環境の影響によって劣化するため、場合によっては劣化が早まることも考えられます。もう一つは、ガラスコーティングは雨染みに弱い「イオンデポジット」「ウォータースポット」と言われる雨染みは、特に花粉・黄砂の時期が天敵で、放置すると簡単に雨染みになります。

ガラスコーティングの耐久性や寿命を少しでも伸ばすためには定期的なメンテナンスが重要になります。「○年メンテナンス不要」と推奨しているケースがありますが、何もしなくてよいと認識している方も見受けられます。ガラスコーティングは車に付いた汚れを落ちやすい状態にする効果がありますが、車が汚れないということではありません。当然、ガラスコーティング表面に油分や汚れが付着すれば、撥水性なども低下します。ここで言うメンテナンスは、「ワックスがけ等が不要」という意味であり、車が汚れたらこまめに洗車することが大切です。

このように、コーティング選びは、お客様との会話が大事なんです。お車の駐車環境、お手入れ(洗車)の回数などお聞きし最適なコーティング選びを行います。決してメリットだけではなくデメリットもお話し納得していただけるまでお話しします。

STAFF
村田 総一
SOICHI MURATA
担当:フィルム/コーティング
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趣味はライブ、プロレスだ。ライブ会場に行くには愛車のレヴォーグ。 西へ東へドライブがてら会場へ最長は日帰りで新潟まで行った事がある。