なぜプロの手で行う定期メンテナンスが必要なのか

施工店での定期メンテナンスが必須な訳

定期メンテナンスが長持ちの秘訣

ボディコーティングは施工して終わりではなく、施工後の手入れが重要です。
ディーラーコーティングはともかく、専門店では必ず定期的にメンテナンスを行うことを推奨しています。普段の手入れで行う洗車だけでは除去出来ない「汚れ」が存在します。

塗装・コーティングを劣化させる代表的な原因

車は駐車時や走行時、常に外気にさらされた状態であり、汚れが付着することは当然です。

例えば大気中には0～10μ程度の粒状汚染物質が浮遊しており、1.6㎡あたりの地表に年間1000t降り注ぐと言われています。粒状汚染物質は車体にも滞積し、塗装面を汚すほか塗装構造の劣化原因の一因となります。
またそれだけではなく日本には四季が存在し、その季節によって付着物が異なります。

春・夏・秋はシミの原因に。冬は塗装やコーティングを溶かしてしまいます。

この中の代表的な例として黄砂の影響で車体に砂がたくさん降り積もる事は多くの方が目にしている（実感している）と思います。
黄砂＝砂漠の砂にはミネラル分（カルシウム・ナトリウム、マグネシウム、鉄、アンモニウムイオン、硫酸イオン、硝酸イオン）が含まれます。

シャンプー洗車では取れない汚れが存在する!?

これだけボディに悪影響を及ぼす成分がボディに降り積った状態に水（雨など）が反応して水分中に成分が溶け出しシミの原因となります。やがて水分が蒸発すると成分の表面が硬化しますが内部は固まっておらず塗装・コーティング層を浸食します。
これらの成分を取り切るにはシャンプー洗車では完全に取り切る事は出来ません。
さらに洗車するまでの間に時間が経過しこの連鎖が起きると表面に砂のざらつきが出ます。こうなると100%メンテンナンスに頼るしかありません。

この他にもさまざまな要因が！

それら以外にも季節の汚れがあり年々大きなダメージが蓄積していくので、日ごろの洗車だけでは取り切れない汚れを施工店で定期的に除去する必要があります。

施工したコーティングを活かすメンテナンス

メンテナンス内容は駐車環境・使用環境・洗車頻度などの使用状況によってコーティングの状態が変わるため、1台1台最適な施工内容に変更しています。

ビーパックスがメンテナンスで心がけている事は施工直後のような状態まで磨き直すメンテナンスでは無く、今施工されているコーティングをより長く維持出来るメンテナンスを施工しています。
メンテナンスの度に綺麗にするため磨いているとコーティング層は剝がれてしまい塗装も少なからず研磨している事となります。
「塗装まで研磨する」ことは塗装の寿命を短くしてしまうので、綺麗にする為にすぐ磨くようなショップは信用にあたいしません。

コーティングを活かすメンテナンスとはコーティング表層に付着した汚れ(鉄粉・油分・シミなど)を除去し、表層をフラットな状態に戻す事でコーティング本来の対防汚能力を復元します。※これらには一例の黄砂によるミネラル分なども含みます。

コーティング表層の汚れを除去することに加え普段の手入れで見逃しがちなドア内側の汚れも除去することでボディ表面に出てくる汚れを抑えます。
それにより新たな汚れが付かない環境を整える事がビーパックスの定期的なメンテナンスの極意です。

弾かなくなったらコーティングの寿命？

他にもよく「弾かないからコーティングが無くなっている」というフレーズを耳にしたことがあります。がしかし、その言葉は「間違い」です。

水の流れが悪くなっているのはコーティング層にシミなどの汚れが付着している事が原因で、コーティングが塗装を守っている状態です。実際にコーティングの種類によってはミネラル分を除去する事で水の流れが良くなり本来の防汚能力が回復します。

水の流れはコーティングの付加価値でありコーティングを現存するか確認が出来るものではありません。水を流す効果は汚れを洗い流す自己洗浄能力のために付いているコーティング機能の1つです。

メンテナンスとは

例えるならば人間の体によく似ている状態だと考えられます。皆さんも普段お風呂に毎日入っていると思います。体を洗い１日の汚れ・疲れを洗い流す。これを車に置き換えると洗車に当てはまります。
ではメンテナンスは、「体のケア」に当てはまります。
お風呂だけで体の疲れは取り切れないのでマッサージや整体等で体の状態を整える、これがメンテナンスになります。
コーティングは施工して終わりではなく定期的に施工店しか出来ないボディコーティングのケアが必ず必要です。

そもそもボディコーティングはオリジナル塗装を保護するための「犠牲被膜」です。
普段の洗車だけで綺麗な状態を維持するのは難しく、施工店で的確な付着物・傷の状態を確認し、環境に合った確実なメンテナンスを施工する必要があります。

その際メンテナンス施工だけではなくお客様のクルマの環境に合わせた普段の手入の相談・アドバイスを行う事により普段の洗車+αでより良い状態維持が出来るようにアフターフォローいたします。

保険修理に備えてメンテナンス

ボディコーティングには必ず保証書が発行されます。この保証書を使用する機会の多くは保険修理です。定められた保証期間中なら保険適用されると思われがちですが、保険会社の保証書適用基準として年次メンテナンスされているか問われるケースが多いです。
これはその施工された車にコーティング被膜が現存しているのかメンテナンスによって保険会社に証明している１つの基準になっております。

なお実際にメンテナンス期間が2年あいてしまい、保険の認証が降りなかった例があります。

コーティングの限界と再コーティング

コーティングは本来の塗装面を守る犠牲被膜。いずれ劣化し役目を終えます。定期的なメンテナンスを受けることで再コーティングの最適なタイミングをアドバイスする事が出来ます。

ビーパックスではメンテナンス時に状態を見極め、再コーティングの時期を提案しています。お車の環境・状態またコーティングの種類によって変わりますが、メンテナンスをしている車だと3年から5年くらいでの再施工が一般的です。
一般的に塗装の寿命は長くなりましたが、おおよそ耐久年数は10年前後と言われています。

愛車の綺麗な塗装を長く保つためには、適切なボディコーティングと施工後のメンテナンス・再コーティングを繰り返し続ける事が必要です。